2011年6月12日日曜日

ココチホテル客室アイデアコンペ

表記結果発表は下記



http://www.a-quad.jp/02/cocochee/index.html



6月10日発売のカーサブルータスにも結果は載るそうだ。



入賞作品を見るとなるほどと思ってしまう。これで、3連敗



自分の応募案(選外)



Photo_2  



和風モダンな客室



日本人が寛げる空間、それは古くから慣れ親しんだ和の空間。しかし、和にも侘びや寂びの数寄屋から絢爛たる書院作りまでいろいろある。その中で安らぎのある和風とは、日本人の心象風景として谷崎純一郎の随筆“陰翳礼賛”にも出てくる陰影を演出した闇のある空間だと思う。座敷わらしが棲む曲がり屋など古くから親しまれてきた空間には必ず闇がある。闇のある空間こそ宿泊する人に安らぎと心地よさを提供できる。
また、寛ぐためには空間のゆったり感が必要であり、狭い空間にゆったり感を出すための工夫が必要になる。
以上の理由から、まず部屋全体が均一照度にならないように、照明は天井に設置せず、スタンドタイプの行燈と枕元の有明行燈のみとすることで明るさに斑を創り出しそれによって生まれる闇で奥行きや広がりを感じられるように演出する。
第二に、椅子が中心の洋風空間では2100mmの天井は低く安らぐことはできないが、もともと和空間は低い天井ながら、畳に座ることで視線を低くし実際より天井を高く感じさせる効果がある。また、畳はベッド以外で寝っ転がってくつろぐことができ、この自由さも心地よさを提供する。
その他、ベッドは低く抑えた木製とし和風らしく布団を敷くことで寝たときも空間の広さを感じるようにし、ヘッドボードは赤の漆塗りでその背景の淡い黄色と青の市松模様をベースに桜の花を障壁画のように描いた壁と合わさって落着きの中に華やかさをもたらす。ベッドサイドの文机と窓の障子も和風との調和を図る。





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