モンサンミッシェルのモデリングで苦労するものの一つに屋根勾配がある。壁の平面形状が並行の場合は苦労しない。だが、どうしても並行じゃない建物が沢山存在する。
たとえば模式的にモデリングすると
一番上が壁が並行の場合。これは普通の切り妻屋根だから問題ない。
実際の写真でも
こんな感じで、かなり美しい外観を作っている。しかし、この形状はグランリュという商店街で建物が密集している場所では基本的に存在しない。島自体が円形の平面で、その海岸線に沿って建物が作られているから整形な建物は少ないはずだ。
2番目以降は同じ平面形状だが、壁が並行でない場合の屋根のバリエーションだ。
2番目は、棟の高さを一定にした場合。
この場合は、平面で上の軒から一定勾配で上げて棟高さを設定した。当然下の軒では、棟までの距離が場所によって変わるので、勾配を一定にすると軒の高さが変化することになる。
イメージは
こうなるが、これは現実的ではないし、モンサンミッシェルの中でも見つけられない。
では逆に、軒の高さを一定に設定したらどうなるかというと、棟の高さが変わってくる。また、棟の稜線は妻側壁の中心を結んだ線になる。
イメージは
こうなる。パースでは棟の高さは奥に行くほど下がるはずが上がっている。
これもちょっと現実的ではないが、モンサンミッシェルの写真ではこれが存在する。
右側手前から2番目の建物である。どう見ても棟の高さが変わっている。しかも、別アングルでみると
屋根面も平面ではなく曲面になっていることが分かる。ただ単に勾配を一定にして棟高さを変えただけではなく屋根をねじっている。これはちょっとモデリングできないので、勾配一定にしてモデリングした。
棟の高さ一定でしかも軒の高さも一定だとどうなるかをモデリングしてみた。
こうだろうと思われる建物も存在する。下の写真で、カラーで残した上の建物だ。
どう見ても対向する軒は平行でないが、棟高さも軒高さも一定である。屋根面を曲面にしているはずだ。
もう一つの解決策は、下の写真のカラーで残した部分の下の建物のように
棟を作らずフラット屋根を中央部分に作ることで解決する方法だ。これが一般的に行われている方法だと思う。
いろんな屋根があって。モデリングが進まない。
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