2011年5月6日金曜日

フェルメール

"謎解きフェルメール"という本を読んだ。フェルメールは、1600年代にオランダの都市デルフトに生まれた画家である。描いた絵は風俗画が多いが、現存する作品が30点くらいしかなく、しかも世界各地に散らばってる事もあり、希少価値も手伝ってか近年評価が高い。しかし確かに光の捉え方がうまいと感じる。


特に"青いターバンの少女(真珠の首飾りの少女)"




は有名でフェルメールの名前を知らなくてもどこかで見た絵だと思う人も多いだろう。


風俗画とは日本でいえば浮世絵だろうか?庶民の日常などをテーマに描かれた庶民のための作品が多い。


当時は宗教画を描くのが画家の本筋だが、オランダが君主制ではなく共和国だったことが風俗画を発展させたらしい。




ところで、本のタイトルだが、“謎解き フェルメール” となっているが、どうも謎解きとされる部分は的外れの解釈が多いと感じた。作品の紹介や時代背景などは大変参考になるも、肝心の謎解きは全く根拠薄弱で主観に寄ってると感じた。


この本の最初にフェルメールは写実主義ではあるが、作品の意図を表現するためにわざとパースペクティブを崩したりデフォルメを行っていると述べながら、謎解きの段になると、ある作品を例にあげてカメラオプスキュラ(写真機のような機械で被写体を投影し、それをなぞることで下絵を作る技法)を使ってない論拠にデフォルメをあげている。それも、画面全体のパースペクティブが狂っているのではなく、例に挙げた絵では扉の高さだけが狂っているのである。カメラオプスキュラを使ったらこんな縦長のドアにはならないはずだとして、カメラオプスキュラを使っていない論拠にしている。これって、この部分だけわざとデフォルメしたと考えられないのだろうか?最初にデフォルメは、自分で自覚してわざとデフォルメしたのであり、不正確な構図から生まれたものではない。と論じておきながら、カメラオプスキュラを使うとこんな不正確なプロポーションにはならないと論じている。全く矛盾している。


カメラオプスキュラを使ってようが、そうでなかろうがどうでもいいけど、異常に同じ構図の絵が多い事を思えば使っていると考えたほうが客観的な気がする。もちろん風景画もありすべての作品にカメラオプスキュラを使ったとは考えられない。


この筆者は、カメラオプスキュラを使う事が何か画家として後ろめたいことがあると思っているのだろうか?


女性特有のこうあって欲しいという願望のためにこじつけた論拠でしかない。カメラオプスキュラを使って正確に構図を決めて、それをデフォルメすることは悪いことなのだろうか?


読んでいてばからしくなった。こんな本に1300円も払って損した。




2011年5月4日水曜日

伊豆稲取温泉 吊るし端午の福祭り

ゴールデンウィークの中休み 5月2日~3日 伊豆に小旅行に行った。



宿泊は伊東温泉の日本旅館。久々に部屋で食事。ちょっといい気分を味わった。



初日、時間があったので稲取温泉まで足をのばし、吊るし端午の福祭りというのを見てきた。



本来、吊るし雛の発祥の地として稲取温泉は有名で、2月から3月末まではもっと大々的に温泉各地でイベントが行われているが、端午の節句の飾りはそれほど有名ではないらしく、一か所だけで開催されていたし、飾りもひな祭りに比べてどこか質素な感じを受けた。



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とはいえ、なかなか豪華な飾りである。飾りの一つづつを街のお年寄りが手作りで制作しているらしく、たいへん手間のかかる飾りだ。



この写真では、全体像が表現できていないけど、microsoftのサービスでphotosynthsというサービスがあり、立体映像をネット上でシェアできるサービスがあるので、今回それにアップしてみた。iphoneアプリがこのサービスに対応しているのでi撮影してみた。



これ、なかなか使える。



オリジナルはこんな写真だが、処理することで、画面をドラッグすると、まるでその場にいて首を振って見回しているように見える。



Img_00161



このサービスは、ウィンドウズライブのIDを取得する必要があるが(無料)、世界中のユーザーがアップした立体映像を見ることができる。



興味ある人は



http://photosynth.net/edit.aspx?cid=b921e8e3-5c67-4b67-8700-9814867e337e



をご覧ください。





2011年5月1日日曜日

屋根勾配

モンサンミッシェルのモデリングで苦労するものの一つに屋根勾配がある。壁の平面形状が並行の場合は苦労しない。だが、どうしても並行じゃない建物が沢山存在する。



たとえば模式的にモデリングすると



Photo



一番上が壁が並行の場合。これは普通の切り妻屋根だから問題ない。



パースで書くとこうなる。Photo_2



実際の写真でも



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こんな感じで、かなり美しい外観を作っている。しかし、この形状はグランリュという商店街で建物が密集している場所では基本的に存在しない。島自体が円形の平面で、その海岸線に沿って建物が作られているから整形な建物は少ないはずだ。



2番目以降は同じ平面形状だが、壁が並行でない場合の屋根のバリエーションだ。



2番目は、棟の高さを一定にした場合。



この場合は、平面で上の軒から一定勾配で上げて棟高さを設定した。当然下の軒では、棟までの距離が場所によって変わるので、勾配を一定にすると軒の高さが変化することになる。



イメージは



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こうなるが、これは現実的ではないし、モンサンミッシェルの中でも見つけられない。



では逆に、軒の高さを一定に設定したらどうなるかというと、棟の高さが変わってくる。また、棟の稜線は妻側壁の中心を結んだ線になる。



イメージは



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こうなる。パースでは棟の高さは奥に行くほど下がるはずが上がっている。



これもちょっと現実的ではないが、モンサンミッシェルの写真ではこれが存在する。



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右側手前から2番目の建物である。どう見ても棟の高さが変わっている。しかも、別アングルでみると



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屋根面も平面ではなく曲面になっていることが分かる。ただ単に勾配を一定にして棟高さを変えただけではなく屋根をねじっている。これはちょっとモデリングできないので、勾配一定にしてモデリングした。



棟の高さ一定でしかも軒の高さも一定だとどうなるかをモデリングしてみた。



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こうだろうと思われる建物も存在する。下の写真で、カラーで残した上の建物だ。



どう見ても対向する軒は平行でないが、棟高さも軒高さも一定である。屋根面を曲面にしているはずだ。



もう一つの解決策は、下の写真のカラーで残した部分の下の建物のように



棟を作らずフラット屋根を中央部分に作ることで解決する方法だ。これが一般的に行われている方法だと思う。   



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いろんな屋根があって。モデリングが進まない。 



2011年4月25日月曜日

モデリング 商店街

現在 商店街のモデリング途中



下の絵で言うと、右下の部分



Photo



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全景の写真との比較(途中)



2011年4月22日金曜日

ガブリエル塔

モデリングの途中だが、ちょっと飽きたので、ガブリエル塔付近のディテールアップを作成してみた。



といっても、テクスチュアがないホワイトモデルだが、参考の写真と比べるとまあまあではないだろうか?



この構図なかなか絵になってるので、この部分のアングルでCG作成してみようと思う。



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全体のモデリングの進捗状況は



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こんな感じ。



商店部分は一日一建物ペースの入力なので完成はいつのことやら? 



2011年4月19日火曜日

モデリング途中

久しぶりの更新です。



現在モデリング中のモンサンミッシェルです。モデリングするためのデータが少なく写真を見ながらのモデリングです。



Cg



聖堂、修道院、エントランス廻りは大分形になってきましたが、これからが参道沿いの商店街をモデリングすることになります。



データが今以上に少なくちょっと悩んでます。