韓国最大の私立女子大で学生数は学部と大学院を合わせて20,000人を超えるそうだ。
日本の女子大の学生数を調べると大きい大学で6,000人くらいだからかなり規模の大きい学校。ちなみに日本の国立では東大が26,000人でトップ、私学では日本大学が6万人を超えてトップらしい。
正門横の銘盤
キャンパス案内板
ソウルの中心街から西へ地下鉄で2駅の梨大に位置する。
この学生ホールをドミニクペローが設計しているので観に行った。
梨大は、地球の歩き方では、おしゃれな街でスイーツの店が多く建ち並び日本の原宿に似た街と紹介されていたが、実際に行った印象ではむしろ神田の学生街に近い印象だった。もっとも、行ったのが土曜日の朝10時過ぎでほとんどの店が閉店していたのでかな印象が違うかもしれない。前日の明洞や東大門は夜の12時過ぎまで屋台や店が開いてたから、基本的に韓国の人は夜型で朝は遅いのかもしれない。
この建物は、敷地模型から推測するに元はグランドだったところに建設されたらしい。反射で見難いが、下のキャンパスの敷地模型で正面のグランド部分が建設地。それにしても大きなキャンパスだ。
この大学の敷地自体が丘陵地に位置しており高低差がかなりあるからそれをうまく利用して計画されている。
敷地正門から見たキャンパスの写真。
この写真では地下に埋め込まれて緑しか見えない。建物の案内サインB1が最上階になっている。
もし、この建物を普通に建てたら、このキャンパスで一番目立った建物になったであろうことは容易に想像できる。奥に見える建物は、日本ともなじみが深いヴォーリス設計の建物。キャンパス全体は丘陵地に点在しており、自然の中のキャンパスといった感じ。
国際コンペで設計者が決められたが、規模は延べ面積が70,000㎡もあるのだから、プロポーザルの段階でキャンパス正面玄関に立って建設地を見たら、普通に地上に建てたら一番目立つことは明らかなので、建築家は建物を主張させる誘惑に駆られるに違いない。
ペローは、フランス国立図書館でも大部分を地下に埋める手法をとっており、建物を単独で考えるというより都市あるいは敷地との関係を重要視しているように見える。その意味でこの建物も景観を重視したコンセプトの実現には成功している。
ステンレス鏡面の方立ては単にガラスファサードを支えるだけではこんなに大きな断面は必要としないだろう。たぶん土を乗せた屋根の重量を支える構造体にもなっているのだと思う。ステンレスの接合は、ガセットプレート表しでボルト止めされており、それの位置が方立てごとに違った位置にあることでリズムを生み出している。
屋上の緑はガラス越しの天井裏の部分に土を入れて植栽している。
残念なのは、内部空間のチープさというか、内部に入った感覚は裏回りにいるような感覚になったことだ。外部空間があくまで主役で内部は裏らしいことがコンセプトなのだろうか?
そう感じる原因はよくわからない、材料なのか色彩なのか?
フランス国立図書館の地下の閲覧室ではそんな感覚にはならなかった。というかむしろその場所が主役になっていた。
逆に建物に挟まれた外部空間は、高さと幅の関係がよく考えられており圧迫感もないし解放されすぎている感もない。
非常に心地よい空間だっただけに、残念な気がする。
見学者は、韓国だけでなく日本からも多いのだろうか?案内板には日本語表記もあった。
ここからは、ソウル観光編
成田空港で行きのKE706便 ボーイング747-400
インチョン空港での帰り便KE705 ボーイング777-400
ミョンドンで食べた王カルビ(かなり美味しかった)
ミョンドンのスターバックスまがいの喫茶店で飲んだコーヒーフロート(もう少ししゃれた名前だった)
ソウル中心街のオフィスビル
どうしてこんな形態のなるのかまったく意味がわからない。でも、外装はペローがデザインした大阪富国生命でも行っている凹凸のあるカーテンウォール。
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