朝8時01分京都着
8時8分発JR奈良線乗車 東福寺で京阪に乗り換え、伏見稲荷駅着
柱が稲荷らしく朱色に塗られている
伏見稲荷山道を歩き、本社で二礼二拍手の神道式のお参りを行い裏手の千本鳥居に行く。
千本鳥居
奥の社まで歩いて5分程度の間にまず一団の鳥居。奥の社から先はかなり広大な敷地に鳥居があり2時間程掛かるらしいので断念。奥の社までの間の二列に分かれた小振りの鳥居が並ぶ場所が個人的には興味のある所なので目的は果たしたつもり。
伏見稲荷駅から出町柳までは京阪電車、出町柳から銀閣寺前まで市バスに乗った。市バス車内で一日券購入、500円。一回乗車すると均一料金区間で220円だから3回乗れば元が取れる。今回は、
出町柳→銀閣寺前→出町柳→神光院前→千本北大路→千本今出川→北大路バスターミナル
と6回(1320円)乗ったので十分元をとった。
銀閣寺の総門を入ると高い生垣に正面を遮られ先が見えない。
銀閣寺 総門
すぐに右直角に折れた参道を行くが高い生垣に視線を遮られ中門までの間は空しか見えない。所謂、銀閣寺垣だ。
見たいという欲求が抑えられ期待がどんどん高まる。中門を抜ければ見えるだろうとの期待も裏切られ、少しの間人の背丈程の土塀が続く。
最期に土塀の突き当たりの門をくぐると一気に視界が広がる。
足利義政の演出だが、京都市内から東山へ向かっての参道の途中にある中門と、東山を正面に据えたい銀閣の位置は自ずとバッティングし、建物配置上銀閣はアプローチに対して中門と同じ位前にでているため、参道を歩くと建物の裏が最初に見える事になるがそれを嫌い高い生垣と土塀で隠し、正面になる位置まで視線を制御して一気に開放している。
やっぱりこのアングルが最高
正伝寺は学生の頃車で訪れた。今回徒歩で行った為に、車では解らない秘密を見つけた気分だ。車、しかも自分で運転していると、参道がかなりの勾配で登っているのに気がつかない。
今回歩いて見て相当登っている事に気がついた。前回感じなかったか鈍感と言われてもしようがない位登っていた。学生時代は自動車部でラリー仕様の車で夜な夜な山道ばかり走っていたからかもしれない。
この寺から見る比叡山はほとんど仰角ゼロで、遠近感が感じられず、土塀の上に絵で比叡山を描いたみたいに見える。京都西山の中腹から京都盆地を挟み比叡山をながめ、しかもその低い部分は全て土塀で隠されているのだからこう見えるのかもしれない。
帰り道、参道を下ったところから見た比叡山。円通寺から見る比叡山と変わらない仰角で見上げる感じ。
今まで、自分の中では、岩倉にある円通寺と西山にある正伝寺からの比叡山の見え方の違いはその距離の違いだと思っていたが、そうではなく、正伝寺の高度が大きく影響している事が実感できた。
円通寺は、借景と周辺開発の問題で住職の保護運動で有名になってしまったが、この地区だけでなく借景に必要な広範囲が保護地区に指定され一旦解決した様だ。以前は全く写真撮影禁止だった庭は自由に撮影してもいい事になっていた。景観条例の件も影響しているのだろうか?
桧の木立ちの間から見える比叡山は独特の景観だが、この有名な景観の要素として庇がある事を実感した。あまり貧乏根性で前にでて全てが見えてしまうと舞台裏を見た様で冷めてしまう。
逆に奥に下がると建物の柱と杉木立が一体に見える位置がある。柱もランダムに規則性がなく見えその太さも遠方の杉木立と同じ位に見える為一体感があるのだろう。写真では建物は露出アンダーで黒く写っているが実際はもっと柱の木の色がでて一体感がある。
前に訪れた事がある場所でも再訪すると新しい発見があり前回は見えなかったものが見える事もある。一日で回るのはハードだったがそれなりに有意義な京都だった。
2011年1月2日 帰りの新幹線 車窓から見えた雪景色の伊吹山
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