外観は、壁面をスリットが分割した形になっているが、この部分は、1,2階とも廊下になっている。形態的に、光の道、風の道が目に見えるようにした。
2008年12月2日火曜日
ダイニングとパティオ
今日はダイニングです。パティオに面して自然光が入るように計画しました。
パティオには2階に上がるストリップ階段があります。
また、パティオには竹を植えています。
下のCGはダイニングと一体になった廊下です。奥は寝室とユーティリティが配置されています。廊下の突き当たりは、ユーティリティの換気のための第二のパティオで、自然光が入るようにガラス張りとしています。
周辺環境から考えて正面以外で壁面から自然光を取り入れるのは難しいですが、パティオは非常に有効なのがよくわかります。
2008年12月1日月曜日
エントランスその4
エントランスホールの反対側を作成しました。
まず、朝
東に向いた正面外壁のステンドグラスから色のついた光が差し込みます。
太陽光線は直進性が高く、インテリアの床や壁にそのまま色が落ちます。
インテリアの壁は真っ白にしていますので、光の色でいろんな色が混じっています。
次は夜、太陽光がなくなり、人工照明のみです。今回は白熱球の設定です。
全体がオレンジ色に染まります。
最後に、深夜です。ライトは消してオブジェとして置いた椅子と上り框の段差を認識できるフットライトで証明しています。
光の質、照明の当て方種類によってここでも同じ空間が変化します。
2008年11月30日日曜日
寝室
久しぶりの更新です。AUTODESKのVISUALIZATION CONTEST 2008に応募すべく、前に作ったCGをリファインしていました。
応募作品はまた後ほどアップします。しかし、応募作品のレベルが高くまったく歯が立たなさそうです。
で、途中で止まっていた住宅のイメージを再開します。まずは1階の寝室です。
寝室と言えば夜に使う空間。照明の違いで空間がかなり違って見えます。
電球色のライトでやわらかい感覚と、天井からではなくスタンドの光を中心に、アッパーライトで構成しました。
建具は障子を組み込み視線の制御・断熱・温かみを演出します。
この寝室の朝の表情はどうなるかというと、
障子を開けることで、スタンドの赤い光ではなく、太陽光と天空光の青白い光で満たされます。夜の和風の感じから一転して洋風の感じが出てきたように思います。
同じ空間でも、光と見える景色で印象が変わる良い例です。
2008年10月22日水曜日
エントランス その3
ステンドグラスの色を変えてみました。色数は変えていません。一つの窓に複数の色を入れてみました。単色の時より室内が落ち着いた感じです。窓毎に色が混ざって白色に近くなってるためだと思います。もっと細かくしていくと、室内は色ガラスを使っていない時と同じになりそうです。
2008年10月9日木曜日
途中経過2(エントランス)
3面をビルに囲まれて、東側が唯一の採光面の敷地。本来なら
この面に大きな窓を設けて光を取り入れるのが普通だが、開け
た窓から見える景色があまり良くないことを考慮すると、こん
な案もあり得るかもと思い考えてみた。
2層吹き抜けの壁面に開口をランダムに開け、ステンドグラス
風に色ガラスを入れてみた。どこかで見たような気がするが気
にしない。
夜間は外光がなく、内部の人工照明では、ガラスは沈み込んで
目立たないし、空間も人工照明が創る見慣れた空間。
しかし、朝日が壁面に当たると空間が大きく変化する。色ガラ
スを通った虹色の光で空間が満たされる。なかなか面白い空間
が出来上がった。
と同時に、夜間の空間を演出する照明が如何に大事かがわかっ
てくる。
この絵は、蛍光灯を一灯吹き抜けの上部に点けただけであまり
夜間のことは考えていない。
次はこの空間の照明のスタディを行ってみたい。
ところで、ゴシック教会のステンドグラスはもっとスケールが
大きく、デザインも複雑で比べようがないが、同じゴシック教
会でもステンドグラスで内部空間の印象が大きく変わる。
パリのノートルダム教会は、空間の大きさ、空間に入る光の量
、ステンドグラスの色彩・デザインのバランスが絶妙で見る人
に感動を与えるが、同じパリのゴシック聖堂でも、入ってくる
光の量が多すぎて、しらけた空間になっているものもある(私
見ですが)。空間のデザインに光の持つ影響力がいかに大きい
かのいい例だと思う。
人工照明のエントランス
朝日を浴びたエントランス
2008年10月8日水曜日
2008年9月24日水曜日
敷地条件
いくら建物のコンセプトを明快にしようが、建てる場所が後付けだと結局同じような条件を設定しなければならなくなる。周囲に対して開かれたプランを成立させるのは、プランニングではなく敷地の持つコンテクストということになる。
ここでは方向をかえて、先に敷地条件を設定しようと思う。
ある地方都市の中心近くで、東側のみに道路に接する敷地を想定した。敷地の大きさは5mまぐちの16m奥行き、ウナギの寝床みたいな敷地である。隣地はビルに囲まれ最高は期待できない。
上記敷地をモデル化すると
こんな感じだろうか?
これからしばらくこの敷地を使ってプランを考えてみたい。
2008年9月22日月曜日
別案(もっとコンセプチュアルに)
前回の案をリファインしました。
四周ガラス張りというかなり非現実的な案であり、ゆえにこの建物が成り立つ周辺環境も非現実的にならざるを得ない。
絶対条件として周囲から完全に視線が切られる環境に建てるしか成り立たないのである。
しかし、CGの世界では条件を後付けすることができる。よくコンテキストを読むというが、この建物に相応しい敷地条件を後から決定することができるのである。
ということで、やはり荒野の真ん中に建つことにした。
こんな感じだろうか?
以下外観は
また、インテリアから見た風景は
サッシュが青いのはミラーの仕上げに空の青さをを映しているのだと思うが少し非現実的な反射なので調整が必要みたい。また、家具類はまだ白いマスでしか入力されていない。
しかし、ちょっと怖いね。
続く。
2008年9月18日木曜日
もっとコンセプチュアルに
前回アップした試設計について、改めて見てみると、最初は分割の考え方から、キューブと呼んでいるユニットを並べまたは重ねて構成することから始めたはずが、出来上がったものは、外観に面影が残ってはいるが、どちらかというと分節の考え方に近くなっている。(分節とは、大きな空間を間仕切りで仕切ってユニットを構成してゆく方法)
ということで、文節がもっとはっきり分かるような建築はできないものかと、別案を考えてみた。
外観イメージ
平面は
こんな感じです。どこかで見たような外観とプランですが、オリジナルです。
このプランも敷地境界から充分に距離があり、しかも目隠しがないと成立しませんが、
今後、こちらも周辺環境も含めデザインをデベロップしていきます。
2008年9月15日月曜日
cube インテリア
続いて、インテリアイメージです。
インテリアのコンセプトも白。といっても床はフローリングを使用しました。
1階ダイニングには、前にアップした、モンローチェアをセットしたダイニングテーブルを配置してみました。
障子越しの南面の採光と吹き抜け上部からのハイサイドライトおよび、この絵では見えませんが東面のピクチャウィンドウから十分な採光が得られるように計画しました。
2階リビングにはコルビジュエ設計の椅子を置きました。窓は床から天井までとし、北面にもかかわらず十分な採光を考えましたが、外観上の分割の考え方から配置した窓が少し変です。外観と内部の機能が合って無いのでここは改良の余地があります。
寝室のインテリアについては、せっかく作ったベッドのデータの行方が分からず、しばらく先送りです。
階段室
西に面した階段室の吹き抜けです。ローケーションを考えて白樺の木で西日を防ぐ設定ですが、夏は実際にはかなり暑くなりそうです。
住宅-CUBE RESIDENCE
しばらく中断していた、試設計の住宅について少し進展したのでアップします。
住宅ではなく別荘と言ったほうが良い周辺環境にしてしまいました。
想定場所は、白樺林の中の芝で覆われた平地です。
5LDKの2階建てにしました。
こんな場所では、電気も水道もないだろうし、非現実的でしょうか?
自家発や、太陽光発電が必要でしょうから、それをデザインに取り込むほうがいいかもしれませんが、それは次の段階でということにします。、
まずは外観その一 鳥観です。
外装のテクスチュアがまだありません。イメージは白です。
南面は、
東面
東に面する今から白樺の大木が正面に見えるようにしました。
が、庇(斜めの大屋根)がかぶりすぎて木が見えません。
ここは少し改良が必要です。
また、今の直ぐ脇に玄関があるのですが、これではアプローチ中に今の中が丸見えです。アプローチ動線も再考する必要があるかもしれません。(というかまだ考えていませんでした)。京都銀閣寺のアプローチは参考になると思います。
同じアングルの夕景です。
温かみのある電球色の照明の設定です。実際には蛍光灯も使うだろうし
少し感じは変わると思います。
ついでに、悪天候の場合は、こんな感じでしょうか?
2008年8月30日土曜日
舟入その3
西日の舟入です。夏の夕方をシミュレートしたつもりです。西に向いている障子には直射日光があたり明るく輝いています。
その2と比べて外構を少し追加しました。絵としてはかなりリアリティが出てきました。実際の写真を見て配置したつもりですが、かなり実際とは違っています。
外構を作りこむことは、あまり光のシミュレーションには関係ないと思っていましたが、2枚目を見てください。新しい発見がありました。
2枚目はもう少し太陽が沈んだ頃です。発見とは庭木の影が障子に映っていることです。太陽高度が高いと木の影が障子まで延びてこないのでわからなかったのですが、ここまで太陽高度を下げると、夕方で外と室内の明度差が少なくなることと併せて、影が映りこんでいるのが見えてきました。
木の大きさや距離が不正確なので本当にこうなるかどうかはわかりませんが、もしそうなら障子が単なる日よけ以外に、影を受け止めるスクリーン的な役割があり、茶室からの風景の演出になることを計算されているのかなと思いました。